

地史に残る「伏見の翁」も湯浴みに訪れたと伝わる宝来温泉。奈良市内では数少ない自家源泉の温泉で、
炭酸水素ナトリウム成分を含んだ温泉は肌触りが柔らかく、旅の疲れをやさしく癒してくれます。
此処、菅原伏見の岡、宝来(現在 奈良市宝来町六三七)は奈良朝、平城京右京二条四坊跡に在り「宝来」は中世文書(経覚私要鈔)には「蓬莱」と記され中国の神仙思想による名で、富貴と長寿を最大願望とした代名詞である。「菅原伏見」は地名学上ではスガ草の密生する伏水の豊かな地形を表す。
昔、菅原伏見の里人がたなびく紫雲から一羽の白鷺がスガクサの中の泉に降り立ち、羽を休め、傷つきたる脚節を朝な夕なに浸すを見て薬効ある霊泉を知り、漸くありし程に傷癒えて西の空高く翔び去ったという。
地史に伝えられる「伏見の翁」も湯あみにこの霊泉を使いしと聞く。大和名所図会に見られる井欄(せいらん)に湧溢せる「弘法井(こうぼうのゐ)」の霊泉こそ後の世に云う「宝来温泉」の源なり。
奈良市内で数少ない天然温泉をもっと気軽に・ 何度でもご利用いただくために日帰り温泉入浴も 承っております。お食事と温泉、宴会前の ご入浴など温泉日帰り旅をお楽しみください。